笠取山

以前に一度行ったことがあるんです。
その時は雨の中で、初回がそうであると
もう一度という気には中々なれませんでしたが
BS-NHKの百名山(ここは花の百名山)でみて、
改めて行ってみようと心に決めておりました。
今回は鳥や獣に精通した同業の先輩と二人での山行となりました。

目指す駐車場の作場平はナビにないので
検索は”一の瀬高原キャンプ場”とすべし、
とあったため、そこをマークしたところ
道半ばである
キャンプ場の駐車場に車を停めてしまいました。
大きな過ちでした。

道標に目的地である”笠取山”とありましたが
指す方角は一面の藪です。
”違ったら引き返しましょう”
とわずかな踏み跡をたよりに歩き出したところ
結構な流れと深さの徒渉に出くわし、
二人とも膝まで浸かって靴の中はちゃぽちゃぽ。
予習ではこの上なく整備が行き届いた山、
なはずなので、これはありえん、
と再度浸かって引き返し。
そこで奥多摩に精通した先輩が気付きます。
”クルマでもっと行った先に
広いところがあるけどそこが作場平じゃね?”と。
ピンポン、正解。
ありがとうございました。

1時間遅れのスタートとなりました。

疑う余地ない登山口です。

東京都水道局管理の山なので
地図や道標がこの上なくしっかりしています。

水干まで 5.2km。
時間はたっぷりありますぜ。

勉強になります。

ちょっとした徒渉ポイントでも
しっかりした木橋が幾つも幾つも整備されています。
ずぶ濡れになることは皆無です。

しばらく続く沢も人工感がなく、
とても素敵です。

一休坂分岐。

案内看板で右は下山向きの急坂とあったので、
左のヤブ沢峠経由で山頂を目指します。

白木に白文字の道標はガスガスの時には見えにくそうですが、
とてもキレイで手入れが行き届いており、ありがたい限りです。

笠取小屋に到着。

開けていて
とても気持ちの良い台地が広がっています。

少し下ったところに水場があるようです。

駐車場とここにはバイオトイレ(無料)がありました。
こちらは汚物処理が過多なのでしょうか、
悪臭がひどかったです。
トイレ棟に扉がないため、虫がすごいのも疑問が残るところです。
八海山や苗場のバイオトイレができすぎなのかわかりませんが
あちらは無臭で清潔感満載でしたから・・・
失礼しました。
トイレが整備されていることは
とってもありがたいことです。

小屋周辺はホントに好環境です。
写ってませんが鹿の親子ものんびり散歩してました。

青空だけ見ると秋ですね。
晴れた秋の山は爽快です。

小さな分水嶺との分岐ポイントです。

左に行くと雁坂峠を経て、
甲武信ケ岳に至る縦走路のようです。

我々はもちろん小さな分水嶺に向かいます。

ちょっとした丘の上です。

多摩川、荒川、富士川の分水ポイントがありました。

富士山は雲が沸いてまだまだ夏富士です。
本日は山じまいで登山者も多数いらっしゃることでしょう。

笠取本丸が姿を現しました。

すぐそばに見えるありゃ、大菩薩でしょうかね?
わかりません。

笠取は近づくにつれ、
男前度がアップしていきます。

かなりの傾斜をハァハァと
まっすぐ登ります。

途中から振り返ると、角度が急なため
結構な高度感が得られます。

あと少し。

雲の中に富士山は消えましたが
なるほど360°の眺望です。

大岳山ですかね?
もちろん、わかりません。

水干への分岐まで戻ってランチとします。

分岐から水干方面に歩き、
ここを下ると水場があるそうです。

本日の第二目的地、水干。
東京湾まで138km。
長い旅ですね。

また機会があれば
水干経由で巻いて山頂まで行ってみたいです。

再びの笠取小屋。

復路は下山向きと記されたミズナラ林の急坂で。
こちらもたいへん良く整備されており、
登りで使っても全く問題なさそうな沢沿いの道でした。

一休坂との分岐点で往路と合流。

無事下山完了。

山頂直下の往復を除けば
今まで歩いてきた中でもトップクラスの整備っぷりで、
沢沿いの登山道はとても爽快なものでした。
地図上のコースタイムも6時間と手頃なので
秋の紅葉シーズンにはまた来たいです。

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◇本日のデータ(2017/9/10)
合計時間:6時間21分
平面距離:11.17km
沿面距離:12.15km
最高点標高:1954m
累計標高(上り):1513m
累計標高(下り):1476m
標高データの種類:GPS
登山口:作場平
面子:2名
天気:晴れ
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