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蛍光管形LED

たまにはでんきのお話。


毎日毎日話題にのぼるLEDについてです。
電球形のLEDについては、さほど問題もなく、
当店でもそれなりに積極的に販売しております。

問題なのは蛍光灯形のLEDです。
当店では、信念をもって(少々大袈裟ですが)
先日まで販売を見送ってきました。

電球形が広く認知された今、
「店頭でも蛍光灯のLEDくださ~い」
とよく言われます。

ご存知ある方が少ないようですが、蛍光灯(直管)形
のLEDには注意点がいくつもあります。


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1.改造工事が必要な直管形LED

 蛍光灯の器具には全て、安定器という装置が内蔵されています。
 読んで字の如く、安定した点灯をさせるための装置ですが、LED
 の点灯にはこいつが 不要となります。
 これを外して、ランプに直結させなければなりません。
 この配線につきましても、方式が一定ではなく、
 代表的なもので、

2012052501.jpg
(図1)片側2ピン(+と-)それぞれに100Vを直結する方式

2012052502.jpg
(図2)両側のそれぞれ+1ピン、-1ピンに100Vを直結する方式

 などがあり、正確におこなわないと
 感電や破損の危険がともないます。
 ”電気工事士による工事が必要です。”
 と記してあるのは国が定めた基準です。
 
 電気工事士により正しく施工されたとしても、
 ランプ交換が必要となった場合が不安です。
 図1と図2のランプは似て非なるものです。
 全く同規格のものでないと点灯しません。
 内部の改造なので、外観は他の蛍光灯器具と同じため、
 臨時に蛍光灯を付けるなどの行動も危惧され、
 重大な事故を招くこともあり得ます。

2.工事が不要な直管形LED

 これはちょっと待った、ですね。
 つまりは不要な安定器に電流が流れているということで、
 省エネの意味が薄れますし、安定器がLED自体より
 早く寿命を迎えることが予想されます。その際に蛍光灯
 用の安定器を交換修理するかと考えると、疑問です。
 また、工事不要タイプは安定器の種類により、ランプを
 選択するようになっており、
 ○FL40用 ○FLR40用 ○FL40/FLR40兼用
 ○インバーター点灯用 ○手動切替式
 などご自身で判断して購入せねばなりません。




でここからは前向きなお話。
新規格に適合したLEDを選びましょう。
器具本体の交換が必要ですが、安全、安心、省エネな
直管形LED専用の器具が著名メーカーから
続々お求め安い価格で発売されております。
今後はおそらくごくごく標準的に選ばれることでしょう。

ソケットそのものが新規格なため、
誤装着などの不安がありません。

2012052503.jpg
↑給電口金ソケット
2012052504.jpg
↑アース端子側口金ソケット

新規格JEL801・・・お求めの際はご確認を。

私的には
お使いの器具が FHF蛍光管 に対応したものであれば、十分に省エネな商品であり、
器具の寿命を迎えるまではLEDへの交換は不要ではないかと考えます。

以上

長くなりましたが、本コーナーの主旨に則り、
発言に責任は負いませんのでご参考まで。
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